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遠藤 章
Isotope News, (781), P. 3, 2022/06
日本原子力研究開発機構原子力科学研究所の研究用原子炉JRR-3は、2021年2月に10年ぶりに運転を再開した。その後調整運転を経て、7月から11月まで実験装置や照射設備の利用を行い、2021年の運転を計画通り終了した。この期間、Ir-192, Au-198を製造し治療用に供給するとともに、Mo-99製造に向けた試験照射にも着手した。これは、東日本大震災以降、国内で止まっていた原子炉によるRI製造の再開である。本稿では、JRR-3を利用した医療用RI製造の今後の取り組みについて紹介する。
木暮 広人; 反田 孝美; 岩本 清吉; 永田 靖*; 平岡 真寛*; 岩田 和朗*; 河内 幸正*; 鈴木 一寿*
JAERI-Tech 2003-003, 26 Pages, 2003/03
血管内小線源治療は、低線量の放射線照射を用いた冠動脈再狭窄症に対する新しい治療法である。平成10年度から原研と京都大学は「冠動脈再狭窄症に対する血管内小線源療法の安全性と有効性に関する研究」を協力研究として開始し、臨床用Ir線源の開発を進めている。この線源は、狭窄部にカテーテル(血管内に直接挿入する線源誘導チューブ)を介して導入し、病変部の照射を行うことを目的としている。開発した血管内照射用線源は、柔軟な被覆チューブ内にIrシード線源(0.4mm2.5mm)とスペーサ(0.3mm1.0mm)を各10個程度交互に配置した後にコアワイヤ(芯線)を配置して収縮固定した構造で、直径0.46mm,全長約3mである。血管内挿入のための線源追随性試験と病変部の均一な線量分布を得るための試験により物理的に最適なデザインを決定し、臨床応用可能な血管内照射用小線源の製造方法を確立した。
今橋 強
非破壊検査, 46(11), p.788 - 791, 1997/11
近年、大型の研究用原子炉(JRR-3M,20MW)及び材料試験炉(JMTR,50MW)の稼動とともに、中性子照射による放射線透過試験用の各種線源が開発され、1968年には国内で初めて航空機ジェットエンジンの非破壊検査にIr-192線源が利用された。本報告では、これまで原研で開発した放射線透過試験用の主な線源の製造法について述べるとともに、最近開発した低エネルギー線を放出するYb-169線源、さらに、欧米で利用が開始された低エネルギーX・線源のGd-153及びSe-75線源の製造法など今後放射線透過試験用としてその利用が期待される線源についても述べる。
山林 尚道
非破壊検査, 46(11), P. 783, 1997/00
1910年にはX線透過写真撮影法で非破壊検査が始まったが、可搬型線源の利用は研究用原子炉が稼動し、CoやCsの線源が容易に入手できるようになった1960年代からである。国内では原研が1965年からJRR-2照射でIr線源(370GBq/個、2mm2mmL)を生産したことに始まり、現在ではJMTR、JRR-3M照射で年6回1,700個以上の線源を供給している。新しい低エネルギー線源Ybの供給は1995年からであり、現在はSe-75、Gd-153線源の開発が行われている。一方、線照射装置はIr用726台、Co用209台、その他55台で990台が普及している。今後線源による非破壊検査は材質、形状に最適な線源の選択と適用範囲のの拡大、装置の小型・軽量化、管理区域の縮小による作業環境の改善、フィルム・IPによる解析技術の高度化などが期待される。さらに欠陥診断から材料の経年変化を観察し寿命予測を可能とする探究が望まれる。
大岡 紀一; 山林 尚道; 高野 栄四郎*; 藤岡 和俊*
Proc. of the 13th Int. Conf. on NDE in the Nuclear and Pressure Vessel Industries, 0, p.43 - 47, 1995/00
工業用ラジオグラフィの線源として、Ir-192が現在広く利用されている。しかし薄間溶接部等の検査においては、よりエネルギーの低い線源を使用する方が欠陥の識別は向上する。Yb-169は最近、日本原子力研究所において、製造技術の開発が進められ工業用ラジオグラフィの線源として適用出来ることが明らかとなった。本報告では、Yb-169を用いての放射線透過試験において、欠陥の検出に関係する吸収係数、散乱比及び識別限界コントラスト等について述べる。さらに、薄間小口径管の二重壁撮影を行い、従来のIr-192線源を用いた場合の像質よりも、改善された像質が得られたことについても述べる。
榎本 茂正; 前田 頌
日本原子力学会誌, 13(6), p.312 - 317, 1971/00
線透過撮影試験法をX線管球による方法と比較する場合,一般に長い撮影期間を必要とすることが,その欠点に挙げられてきている。これに対する対策としては,最近では放射能の大きい線源を用いようとする傾向が強い。
榎本 茂正; 小野寺 敏美; 加藤 久
日本原子力学会誌, 12(4), p.174 - 178, 1970/00
非破壊検査用Ir線源の放射能の量を表示するには,線源からの線強度を測定し,その値からIrのRhm値を用いて計算して得られる放射能,すなわち見かけの放射能を用いている。これは,見かけの放射能が線源の線強度に比例しているので,実用上の便が多いほか,とくにIr線源については照射ターゲットとして用いる金具Irがいかなる酸にも溶解し難く,またIrの壊変型式が複雑であるため,その放射能の絶対測定が容易でないことによる。